HOME > うつぼのひとりごと

うつぼのひとりごと

うつぼのひとりごと
著者 吉村 萬壱
価格 1,650円(税込)
発売日 2017年8月10日
判型 四六判変型
製本 簡易フランス装
頁数 134頁
ISBN 978-4-7505-1515-1
Cコード C0095

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

いびつで不完全で、愛おしい
だから人間は面白い


暗い深みへと惹かれていくダイビング、ゴミ捨て場漁りの愉しみ、女の足の小指を切る夢、幼い頃の小さな、つぐなうことのできない「失敗」……。

『臣女』『ボラード病』の芥川賞作家が、何気ない日常の奥にひそむ「世界のありのまま」をまっすぐにみつめる。人間への尽きない興味と優しさに溢れたエッセイ集。

「普通に暮らしていられるだけで、人は幸せな筈である。
 しかし誰でも、今いる場所よりずっと深くて暗い世界へと下りていきたいという衝動を、多かれ少なかれ持っているのではあるまいか。浅い海で光に包まれながら何となく満たされないのは、沢山の光に紛れて光そのものが見えなくなっているからかも知れない。」(本文より)

【書評・メディア情報】
大人のおしゃれ手帖(12月号)/紹介

著者紹介

吉村萬壱 (よしむら・まんいち)
1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪で育つ。 京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務める。1997年「国営巨大浴場の午後」で第1回京都大学新聞社新人文学賞受賞。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞受賞。近著に、『虚ろまんてぃっく』(文藝春秋、2015年)、『臣女』(徳間書店 、2014年)、『ボラード病』(文藝春秋 、2014年)、『生きていくうえで、かけがえのないこと』(亜紀書房、2016年)など。

PAGE TOP