あんぱん ジャムパン クリームパン 青山ゆみこ・牟田都子・村井理子

2020.5.20

11みんなどうしてるんだろう

 

突然コロナがやってきた。
いろんな不便と、不安と、怒りを抱えながら、毎日を過ごす。
私たち、これからどうなっちゃうんだろう。

でも、みんなでおしゃべりすれば、少しは気が晴れるかも。
女三人による交換日記。(今回の筆者:ジャムパンこと牟田都子)


理子さん、ゆみこさん、こんにちは。
ゆみこさんのお酒の話、他人事じゃないと思いながら読みました。わが家も夫婦そろって飲むことは好きだし、緊急事態宣言以降、あきらかに酒量が増えてます(溜まってゆく空き瓶・空き缶の数たるや)。外に出られない反動もあるとは思うのですが。

大型連休が終わりましたね。
「終わりましたね」の前に「やっと」と赤字を入れたい気持ちです。

わが家は夫婦ともに校正を生業としていますが、フリーランスのわたしと会社員の夫とでは働き方が異なります。連休中もわたしは仕事、夫はカレンダー通りのお休みでした。いま、テレワークを余儀なくされている人は多いですよね。夫もいつそうなるかわかりません。だけど、正直、軽く考えていました。自分はもともと365日テレワークみたいなものだし、夫が家で仕事をするようになったとしても、これまでひとりで使っていたダイニングテーブル(わが家には仕事部屋がありません)をふたりで使うようになるくらいで、さほど変わらないだろうと。
とんだ見込み違いでした。

これまでも、夫が休みのあいだにわたしが仕事をしていることは、珍しくはなかったんです。ありがたいことに夫はとても協力的で、わたしがいっぱいいっぱいだと察すると、美術館や映画館に出かけてそっとしておいてくれる。連休中も、ソファで本を読んでいるか、イヤフォンをつけてネットを見ているかで、猫より存在感が薄いくらいでした。食べることを除けば。

食の優先順位がかなり低いわたしと違い、夫は3食決まった時間にきちんと食べたい、食べるものだと思っている人です。
朝ごはんを食べながら「お昼どうしよう」。お昼ごはんを食べながら「夜どうしよう」。晩ごはんの支度をしながら「明日の朝食べるものはある?」。
これがつらい。

訊かれるたびに「それどころじゃない」と思ってしまう。仕事中だって、見てわからないのかな。集中させてよ。

夫からしたら、せっかくのお休みなのにどこにも行けず、妻は血相変えて「仕事」の一点張り、ごはんのひとつも作ろうとしない。ひどいなあ。そう思ったら、「自分でなんとかして」って言えなかった。言えばよかったのかな。

連休の最後は、「ごはん」と聞くだけで窓を開けて大声で叫び出したくなってました。普段だったらランニングウェアに着替えて飛び出すのに、それもできない。

とつぜん学校が休校になって家から出られなくなった子どもたち、家で仕事せざるを得なくなった大人たちがひとつ屋根の下に閉じ込められている。そんな家庭がいま、全国にあふれている。わが家は1週間で鍋底が焦げつくほど煮詰まったのに、みんな、どうしてるんでしょう。

厚労省が公表した「新しい生活様式」では、「働き方の新しいスタイル」としてテレワークが推奨されてますが、電気をパチンとON/OFFするみたいに、切り替えができるものなんでしょうか。
もっともっと大変な状況に置かれている人が大勢いるのに、こんなしょうもないことで消耗している自分が情けなくて、ほとほと疲れてしまった連休でした。

ジャムパンこと牟田都子より

(写真)毎週末通っていたごはん屋さん、緊急事態宣言が出てからは「おべんとう・おそうざいテイクアウト専門店」として営業しています。容器は持ち込みなので、お重やお弁当を総動員。また店内で食べたいなあ。