ツレさんが文章、貂々さんがマンガでつづる「夢の国」での暮らしぶり

大阪万博の直前に生まれる。埼玉生まれの埼玉育ち。若い頃からアニメと漫画が好き。絵の専門学校でツレと出会い、卒業後に結婚、ほどなく漫画家デビュー。ツレの闘病のことを描いた『ツレがうつになりまして。』がヒット。ドラマ化、映画化もされる。宝塚歌劇はファン歴8年。歌劇百周年の2014年、『タカラヅカが好きすぎて。』を刊行。

北京オリンピックの年に千葉県で生まれる。ガンコで力強い赤ちゃんだったが、 食が細く小柄。齢二歳にして鉄道好きになる。物心ついてからは関西育ち。算数よりは国語が得意。

東京オリンピックの年に誕生。東京生まれの海外育ち。でも概ね千葉県人。いくらか関西人。クラシック音楽、とくにオーケストラ曲を聴くのが好き。齢四十直前にうつ病で会社員を辞め、主夫業十年。『育児ばかりでスミマセン』『パパどうしてお仕事行かないの?』など育児エッセイを上梓。

(1)夢と歌劇のある町(望月 昭)

 僕は今、兵庫県宝塚市というところに住んでいます。
 空気と水がきれいな、山あいの町です。避暑地のような場所かと思ったら、意外にそうではなく、夏はけっこう暑い。
 かつては小さな温泉町だったそうです。
 東経135.3度、ほぼ日本のど真ん中にあるといっても差支えない場所ですが、首都東京からは500km離れている。

 かつて僕は千葉県という場所に住んで、首都東京に満員電車で通う一サラリーマンでした。そんな僕が、はて、なんでこんな兵庫の片隅に住んでいるのだろう?
 とっても不思議な気がします。

 僕が兵庫県宝塚市に住んでいる理由。
 ひとことで言ってしまうと、それは、この町に歌劇があるからです。
 歌劇?
 クラシックファンの僕にとっては、歌劇のある町といえば、フェニーチェとかミラノとかミュンヘンとかモンテカルロだと思っていたのではないか。
 あるのか? こんなところに、歌劇が。

 あるのです。この町には歌劇が。
 その名も「宝塚歌劇」
 タカラヅカ、とカタカナで略されて言われてしまう、あの不思議なステージの発祥の地がここ兵庫県宝塚市なのです。今でも歌劇団の本部がおかれ、宝塚大劇場で公演を行っております。出演するメンバーを育てる音楽学校や、劇団員が生活する寮もある。
 この国の、この場所から、溢れる夢がひたひたと日本の隅々、世界にまで広がっているのです。わかる人にはわかる、わからない人にはちょっとムツカシイ、宝塚歌劇のドリームエッセンスが。

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