HOME > 書籍検索:ノンフィクション > 失われた宗教を生きる人々

亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅡ-14 失われた宗教を生きる人々 中東の秘教を求めて

失われた宗教を生きる人々
著者 ジェラード・ラッセル 著
臼井 美子 訳
価格 4,070円(税込)
発売日 2016年12月15日
判型 四六判
製本 上製
頁数 496頁
ISBN 978-4-7505-1444-4
Cコード C0014

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

秘教の中で、古代はいまだ生きている!

レタスを食べるのを拒否するヤジディ教徒、輪廻転生を信じるドゥルーズ派、アダムの秘密を受け継ぐマンダ教徒……。中東の秘境に、マイナー宗教の伝統を生きる人々を訪ね、その生々しい肉声から、文化の共生を可能にする古代の叡智を浮かび上がらせる。衝撃のルポルタージュ!

解説=青木健

「二十年以上前、初めて中東を訪れた私は、中東に恋をした。だが中東は、愛しがたい場所でもある。そこから届くニュースは苦悩に満ちあふれている。そして最も美しい面、つまりその言語や歴史、神などは、憎しみと偏見で汚されてきた。中東の宗教と民族のモザイク模様は、長く輝かしい歴史の記念碑とも言うべきものだ。しかし、これも現在、崩壊に向かっている。中東の多様な宗教が、まだその母国に存続している姿を見ることができるのは、おそらく、私たちが最後の世代となるだろう」(本書より)

ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、エコノミスト、各紙誌で絶賛!

【目次】
序文
第1章 マンダ教徒
第2章 ヤズィード教徒
第3章 ゾロアスター教徒
第4章 ドゥルーズ派
第5章 サマリア人
第6章 コプト教徒
第7章 カラーシャ族
エピローグ デトロイト

【書評・メディア情報】
■読売新聞(2月19日)/書評(出口治明氏・ライフネット生命会長)
■東京新聞(3月5日)/書評(臼杵陽氏・日本女子大教授)
■北海道新聞(3月12日)/書評(臼杵陽氏・日本女子大教授)
■書標 ほんのしるべ(2月号)/紹介
■図書新聞(6月10日)/書評(八木久美子氏・東京外国語大学教授)
■日刊ゲンダイ(7月8日)/短評
2021年
■本の雑誌(9月)/「私のおすすめ海外ノンフィクション!」(青木大輔氏)
2022年
■宗教新聞(4月10日)/短評

著者紹介

ジェラールド・ラッセル〔著〕
イギリス外務省と国連で外交官として14年間の勤務ののち、作家。カイロ、エルサレム、バグダッド、などで生活。本書によってRoyal Society of Literature Jerwood Awardを受賞。

臼井美子 うすい・よしこ〔翻訳〕
英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒。訳書にカトリーヌ・パンコール『月曜日のリスはさびしい』(早川書房)、クリストフ・アンドレ『精神科医がこころの病になったとき』(共訳、紀伊國屋書店)ほか。

青木健 あおき・たけし〔解説〕
1972年生まれ。宗教学者。慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想。著書に『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』刀水書房、『ゾロアスター教』講談社選書メチエ、『アーリア人』講談社選書メチエ、『マニ教』講談社選書メチエ、『古代オリエントの宗教』講談社現代新書など多数。

PAGE TOP