HOME > こどもたちは まっている

亜紀書房えほんシリーズ〈あき箱〉3 こどもたちは まっている

こどもたちは まっている
著者 荒井 良二
価格 1,760円(税込)
発売日 2020年6月3日
判型 A4判
製本 上製
頁数 32頁
ISBN 978-4-7505-1598-4
Cコード C8793

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

 
《第26回日本絵本賞 受賞!》


今日も水平線から日が昇る。いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な夜。

繰り返す日々のなかで、みんな、いつもなにかを待っている。
船が通るのを、貨物列車を、雨上がりを、夜明けを……。


国内外で活躍する荒井良二の新しい代表作が誕生!




 ぼくが大学生の時に、長新太「ちへいせんのみえるところ」を
 手に取ることがなかったら、絵本を作っていなかったと思う。

 いまだにぼくは、この地平線の見える風景の中にいて、
 優しさや不安や笑いや寂しさや怖さや希望の風に吹かれている。

 そう、まるでこどもの時のぼくがそうして立っているように。

 ぼくが絵本を作る時は、必ず頭の中で一本の線を引き、
 そこからぼくの絵本の旅を始める。

 やがて、その線は見えなくなってしまうが、
 時おり顔を出してはこどもの時のぼくが「ちへいせん」を眺めて立っている。

 いつか、ぼくの「ちへいせんのみえるところ」を描いてみたいと思っていたが、
 もしかしたら、この「こどもたちはまっている」が、そうなのかもしれない。


 そして、この本を長さんに捧げたいと思う。

 荒井 良二




《亜紀書房えほんシリーズ〈あき箱〉》
●ミロコマチコ『ドクルジン』
巨大生命体・ドクルジン誕生――ミロコマチコが創造する、プリミティブ&サイケデリックな神話的新境地!

●スケラッコ『マツオとまいにちおまつりの町』
学校帰りのマツオが迷い込んだのは、毎日毎日ずっとお祭りをしている「おまつりの町」。不思議な仲間たちが遊ぶ、にぎやかで楽しい世界へ、ようこそ。

●五十嵐大介『バスザウルス』
森の中に打ち棄てられた1台のバス。何十年もの間、忘れられて、錆びて、雑草や蔦がからまって、もうボロボロ。――ある日、とうとう手がはえ、脚がはえ、バスザウルスになって動き出した!

●大前粟生・作、宮崎夏次系・絵『ハルには はねがはえてるから』
いま最も注目を集める小説家と、各界から賞賛を浴びる漫画家による最高のコラボレーションが実現。――痛みと優しさを描く、初の共作絵本。




【書評・メディア情報】
HugMug(6月1日)/紹介
■J-WAVE 81.3FM「GOOD NEIGHBORS」(6月2日)/著者出演
■東京新聞(6月26日)/紹介
■朝日小学生新聞(7月2日)/紹介
■朝日新聞(8月1日)/「みる」欄で紹介(最果タヒ氏・詩人)
■南日本新聞(8月5日)/短評
■京都民報(8月23日)/荒井良二さん特集
■サンデー福岡(8月29日)/紹介
■ふぇみん(9月5日)/短評
■王様のブランチ(12月5日)/クリスマスプレゼントにオススメの絵本特集にて紹介
■男の隠れ家別冊(12月11日発売)/著者インタビュー
■この本読んで!(第77号/2020年冬)/紹介

2021年
■子どもの本棚(1月号)/書評(廣田眞智子氏)
■月刊MOE(2月号)/「絵本屋さんが選んだ2020年の絵本ベスト30」第11位
■保育の友(9月号)/紹介 
■クレヨンハウス通信(12月号)/紹介 
 
2022年
■月刊MOE(2月号)/紹介
■月刊MOE(9月号)/紹介

著者紹介

荒井 良二(あらい・りょうじ)
1956年山形県生まれ。絵本作家。
NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」芸術監督に就任するなど、その活動の幅を広げている。
著作に『たいようオルガン』(偕成社、JBBY賞受賞)、『あさになったので まどをあけますよ』(偕成社、産経児童出版文化賞大賞受賞)、『きょうはそらにまるいつき』(偕成社、日本絵本賞大賞受賞)などがある。

PAGE TOP