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近代芸術の解析 抽象の力

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著者 岡崎乾二郎
価格 3,800円(税別)
発売日 2018年11月21日
判型 A5判
製本 上製
頁数 432頁
ISBN 978-4-7505-1553-3
Cコード C0070

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内容紹介

名著『ルネサンス 経験の条件』から17年――。
モダンアートの歴史を根本から書き換える、待望の批評集!


批評的視点による大胆かつ刺戟的な近代美術論。
そして何よりも「美術の力」理解のための絶好の案内書。
高階秀爾

我々はモダニズムや抽象――いやそもそもアートのことをまるで知らなかったのだ!
本書は素早く脳内に入り込むと爆弾のように破裂して悦ばしい驚きと混乱で満たし、交換台のように機能して無数の異質な情報から新しい世界像を紡ぎ出す。
読み終えたとき、あなたと世界は完全に更新されているだろう。
浅田彰

【目次】
第Ⅰ部 抽象の力 本論
第Ⅱ部 抽象の力 補論
第Ⅲ部 メタボリズム
第Ⅳ部 批評を招喚する

〈キュビスム以降の芸術の展開の核心にあったのは唯物論である。
 すなわち物質、事物は知覚をとびこえて直接、精神に働きかける。その具体性、直接性こそ抽象芸術が追究してきたものだった。アヴァンギャルド芸術の最大の武器は、抽象芸術の持つ、この具体的な力であった。
 だが第二次世界大戦後、こうした抽象芸術の核心は歪曲され忘却される。その原因の一つは(アメリカ抽象表現主義が示したような)抽象を単なる視覚的追究とみなす誤読。もう一つは(岡本太郎が唱えたような)抽象をデザイン的な意匠とみなす偏見。三つ目は(具体グループが代表するような)具体という用語の誤用である。これらの謬見が戦前の抽象芸術の展開への正当な理解を阻害してきた。ゆえにまた、この世界動向と正確に連動していた戦前の日本の芸術家たちの活動も無理解に晒されてきたのである。
 本稿は、いまなお美術界を覆うこうした蒙昧を打ち破り、抽象芸術が本来、持っていたアヴァンギャルドとしての可能性を検証し直す。坂田一男、岸田劉生、恩地孝四郎、村山知義、吉原治良、長谷川三郎、瑛九などの仕事は、ピカビア、デュシャン、ドゥースブルフ、モランディ、ゾフィー・トイベル゠アルプ、ハンス・アルプ、エドワード・ワズワースなどの同時代の世界の美術の中ではじめて正確に理解されるはずである。戦後美術史の不分明を晴らし、現在こそ、その力を発揮するはずの抽象芸術の可能性を明らかにする〉
(本書より)

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