若松英輔の本

詩集 見えない涙

著 者
若松 英輔
価 格
1,980円(税込)
発売日
2017年4月27日
判 型
四六判変型
製 本
仮フランス装
頁 数
112頁
I S B N
978-4-7505-1498-7 C0095
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第33回詩歌文学館賞詩部門受賞


活字から声が聞こえる、若松さんの詩には体温がある。
谷川俊太郎

この詩集を読む者は、まず詩情のきよらかさに搏たれる。
それはただの純情ではなく、ぎりぎりまでものを考える知性で裏打ちされている。まるで奥深い天上の光が差しこんで来るかのようだ。
石牟礼道子


泣くことも忘れてしまった人たちへ。
26編の詩を収めた、若松英輔初の詩集。



今日は記念日
あなたとわたしが出会った日
いっしょにお祝いをしたいけれど
あなたがいるところへは
行けないから
いくつかの言葉を贈ります

ぜったいに独りにしない
そう約束したのに
突然
逝ってしまったあなたへ
かなしみという 藍色の切手を貼って

(「記念日」より)

目次

燈火
風の電話
記念日
楽園
ヒトから人へ
コトバ
香炉
薬草
旧い友
詩人
読めない本
仕事

夏の花
さくら
見えないこよみ
悲願
歓喜
邂逅
悲しさを語るな
聖女の遺言
天来の使者
言葉の舟
言葉の護符
騎士
青い花
あとがき