詩と言葉 – 若松英輔

しあわせのありか

幸せを
探していたけど
見つからなかった
欲しいものを
買っても
行きたい場所に
旅をしても
心を風が吹き抜ける

でも あなたと
いるときは
幸せなんて
考えなかった

あなたがいなくなるまで
本当のしあわせは
誰かと 時を
分かち合うとき
生まれることにも
気がつけなかった
それが
私だった

2022.2.16

若松英輔の本

若松英輔(わかまつ・えいすけ)

1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家。
2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。近著、『吉満義彦 詩と天使の形而上学』(岩波書店 2014)、『生きる哲学』(文藝春秋 2014)、『霊性の哲学』(角川学芸出版 2015)、『悲しみの秘義』(ナナロク社 2015)、『イエス伝』(中央公論新社 2015)など。

  • 詩集 美しいとき
  • 神秘の夜の旅——越知保夫とその時代【増補新版】
  • 沈黙のちから
  • 魂にふれる——大震災と、生きている死者 【増補新版】
  • 詩集 たましいの世話
  • 読書のちから
  • 不滅の哲学 池田晶子
  • 弱さのちから
  • 詩集 愛について
  • いのちの巡礼者  教皇フランシスコの祈り
  • 新編 志樹逸馬詩集
  • 本を読めなくなった人のための読書論
  • 詩集 燃える水滴
  • 種まく人
  • 常世の花 石牟礼道子
  • 詩集 幸福論
  • 言葉の羅針盤
  • 詩集 見えない涙
  • 言葉の贈り物
  • 生きていくうえで、かけがえのないこと
亜紀書房