若松英輔の本

詩集 燃える水滴

著 者
若松 英輔
価 格
1,980円(税込)
発売日
2019年1月25日
判 型
四六判変型
製 本
仮フランス装
頁 数
124頁
I S B N
978-4-7505-1575-5 C0095
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あなたの姿は
もう

目に 見えず
声も
聞こえない

だから わたしは
ずっと
あなたが好きだった
あの さくらの樹に
話しかけている
(「燃える水滴」より)



弱き者のささやきを聞き逃さないために



石牟礼道子へ、また多くの逝きし者たちへ、ことばを贈る。
詩歌文学館賞受賞の詩人・批評家の待望の第三詩集。

目次

私は わたしを知らない
愛の発見
祈る人
あやまち
掘る人
本と金と
つたない詩集
緑色の光
コトバの人
誘い
静謐
痛む人
青い雨音
火と鋼
蒼い水
渇いた夜のために
うごめき
密かな動機
朱い龍
涙の光
ひとりの読者
知らない顔
わたしはいつも 悲しむのがおそい
燃える水滴
言葉の供物
詩の歴史
碧い意味
緋い言葉
かなしみの神々
美しみの窓
星の光
愛語
緋の花
碧い花
荘厳
巫女
手紙
沖宮
あとがき