HOME > 書籍検索:食 レシピ本 > 野生のごちそう

亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ-1 野生のごちそう 手つかずの食材を探す旅

野生のごちそう
著者 ジーナ・レイ・ラ・サーヴァ 著
棚橋 志行 訳
価格 2,420円(税込)
発売日 2021年5月26日
判型 四六判
製本 並製
頁数 376頁
ISBN 978-4-7505-1696-7
Cコード C0095
電子書籍発売中

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介


人にとっての〝おいしさ〟は、野生にとっての不幸なのか

歴史、神話、地理学……深い学識を備えた環境人類学者が、世界各地で食用にされている野生動物をめぐる旅に出た。
アフリカの密林に横行する野生肉の違法取引を追い、世界的に有名なレストラン「NOMA」で蟻を食べ、愛する人とスウェーデンの森でヘラジカを屠る——。


文明の恩恵に浴しながら天然の獣肉を過剰に追い求めた結果、私たちが得たもの、失ったものとは……。グルメの行き着く先を体当たりで探求する、思索に満ちた冒険ノンフィクション。


——「美食」の先にあるものとは何か?


《本書に登場する野生の食材や料理》
▶ ヘラジカ肉バーガー
▶ NOMAのフルコース
▶ 墓地で採るニンニク
▶ 猪
▶ ロブスター
▶ 牡蠣
▶ ハチミツ
▶ アオウミガメのスープ
▶ 羚羊(カモシカ)
▶ センザンコウ
▶ オオトカゲ
▶ ナイルワニ
▶ バイソン
▶ バッファロー
▶ 山羊
▶ ヤマアラシ
▶ 毛虫のソテー
▶ 駝鳥
▶ エルク
▶ アンズタケ
▶ アナツバメの巣のスープ……他多数。



【目次】
■ プロローグ 傷心のヘラジカ

第1部 記憶と忘却
 1 香草(ハーブ)と蟻………デンマーク
 2 大型動物の肉、キノコと天然ハチミツ添え………ポーランド
 3 魚、ひれ、殻、はさみ………アメリカ合衆国
 4 直火焼きした野鳥肉のサルミ………アメリカ合衆国

第2部 欲望の対象
 5 森の狩猟肉、根菜添え………コンゴ民主共和国
 6 羚羊(アンテロープ)の肉、トマトとスパイス煮込み………コンゴ民主共和国
 7 野生動物の燻製肉と偽キャビア………フランス

第3部 祝宴と飢餓の季節
 8 ヘラジカ肉のアンズタケ添えクリームソースがけ………スウェーデン
 9 燕の巣と花………ボルネオ
10  野草………ポーランド

■ 謝辞
■ 訳者あとがき




〈こちらも読みたい!「食と自然」をめぐる本〉
ルイーズ・グレイ『生き物を殺して食べる』(宮﨑真紀 訳)
魚介をはじめ、各種動物の肉がいかに食卓まで届くかのか……。女性環境ジャーナリストが、自ら撃ち、釣り、屠り、味わった2年間の実験的"肉食"体験記。




【書評・メディア情報】
■サンデー毎日(7月11日号)/短評
■北海道新聞(7月11日)/書評(中村安希氏・ノンフィクション作家)
■朝日新聞(7月17日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
■日本経済新聞(7月17日)/書評(武田尚子氏・早稲田大学教授)
■あまから手帖(8月号)/紹介
■下野新聞(8月8日)/書評(服部文祥氏・登山家)
■東奥日報(8月14日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■神戸新聞(8月14日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■徳島新聞(8月15日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■京都新聞(8月21日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■長崎新聞(8月22日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■中國新聞(8月22日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■河北新報(8月22日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■新潟日報(8月22日)/書評(服部文祥氏・登山家) 
■山陽新聞(9月5日)/書評(服部文祥氏・登山家)
■読売新聞(9月26日)/書評(小川さやか氏・文化人類学者、立命館大学教授) 
■クロスワードキング(12月号)/紹介

著者紹介

ジーナ・レイ・ラ・サーヴァ(Gina Rae La Cerva)
米国ニューメキシコ州生まれ。地理学者、環境人類学者。イェール大学林学・環境学大学院で環境科学修士号、ケンブリッジ大学で哲学修士号を取得。イェール大学大学院林学・環境学科最高の論文に贈られるウィリアム・R・バーチ賞を受賞。
環境、食、神話、歴史、地理、化学、人類学、社会、経済、伝統など広範な博学的探求心が身上。インドネシアで津波を研究し、帆船で太平洋を横断し、バラクーダの群れとのスキューバダイビングに身を投じる活動的な冒険家でもある。現在、環境科学と哲学をテーマとした独創的な学術研究とフィールドワークに取り組む。国立科学財団の大学院研究フェロー。ニューヨーク市在住。

棚橋 志行(たなはし・しこう)
1960年三重県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。出版社勤務を経て英米語翻訳家に。
バラク・オバマ『合衆国再生 大いなる希望を抱いて』、キース・リチャーズ『ライフ キース・リチャーズ自伝』、ジェフ・パッサン『豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品』、ジェイソン・スタンリー『ファシズムはどこからやってくるか』、マシュー・ポリー『ブルース・リー伝』、エレイン・シャノン『クリミナル・イノベーション 天才プログラマーが築いた新時代の犯罪帝国』他、訳書多数。

PAGE TOP