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〈チョン・セランの本〉04 シソンから、

シソンから、
著者 チョン・セラン 著
斎藤 真理子 訳
価格 1,980円(税込)
発売日 2021年12月22日
判型 B6判
製本 並製
頁数 360頁
ISBN 978-4-7505-1725-4
Cコード C0097
電子書籍発売中

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内容紹介


《私たちの心には、“彼女”のかけらがあるから》

女性への暴力や不条理が激しかったころ、美術家として作家として、時代に先駆けて生きたシム・シソン。
ユーモアを忘れずにたくさんの仕事をし、二度結婚して四人の子供を育て、世の評判をものともしなかった人。
そんな〈家長〉にならい、自由に成長してきた子供と孫たちは、彼女の死後十年にあたり、ハワイでたった一度きりのちょっと風変わりな祭祀を行うことにするが……


『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』のチョン・セランが贈る家族三代の物語。韓国で16万部を突破した待望の最新長編小説。


――20世紀を生き抜いた女性たちに捧げる、21世紀を生きる女性たちからの温かな視線。


シリーズ〈チョン・セランの本〉
『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)
「この学校には、何かがいる」——養護教諭のアン・ウニョンが、新しく赴任した高校で起きる原因不明の怪奇現象や不思議な出来事に立ち向かう。

『屋上で会いましょう』(すんみ訳)
現代の女性たちが抱えるさまざまな問題や、社会に広がる不条理を、希望と連帯、やさしさとおかしさを織り交ぜて、色とりどりに描く9作品を収録。

『声をあげます』(斎藤真理子訳)
韓国文学を代表する人気作家チョン・セラン、初めてのSF短編集。
文明社会の行きづまりを軽やかに描き出し、今を生きる女性たちにエールを贈る、シリアスでポップな8つの物語。


韓国文学のシリーズ〈となりの国のものがたり〉
『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳)
50人のドラマがあやとりのように絡まり合う、連作短編小説集。「はじめての韓国文学」におすすめの一冊。
 

【書評・メディア情報】
2022年
■「VERY」(2月号)/紹介
■「エル・ジャポン」(3月号)/紹介
■「クレヨンハウス通信」(3月号)/紹介
■秋田魁新報・山陰中央新報(2月26日)/書評(佐川光晴氏・作家)
■熊本日日新聞・愛媛新聞・新潟日報(2月27日)/書評(佐川光晴氏・作家)
■山陽新聞(3月13日)/書評(佐川光晴氏・作家)
■「プレシャス」(4月号)/紹介
■「ダ・ヴィンチ」(4月号)/紹介(ヒラギノ游ゴ氏・ライター、編集者)
■「小説宝石」(4月号)/紹介(三浦天紗子氏)
■週刊読書人(12月23日)/紹介

著者紹介

チョン・セラン
1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。
他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)『屋上で会いましょう』(すんみ訳)『声をあげます』(斎藤真理子訳、以上、亜紀書房)、『地球でハナだけ』『八重歯が見たい』などがある。

斎藤 真理子(さいとう・まりこ)
1960年新潟生まれ。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガン『回復する人間』、パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』(以上、白水社)、ファン・ジョンウン『ディディの傘』(亜紀書房)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞。

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