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ヒトはどこからきたのか サバンナと森の類人猿から

ヒトはどこからきたのか
著者 伊谷 原一
三砂 ちづる
価格 1,980円(税込)
発売日 2023年3月23日
判型 四六判
製本 並製
頁数 264頁
ISBN 978-4-7505-1786-5
Cコード C0045
電子書籍発売中

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内容紹介

〈七〇〇万年前、共通の祖先からヒトと類人猿は分かれた〉

ヒトと類人猿の差はなんなのか? そして、ヒトとはなにか。
──霊長類学の本質と未来を語るサイエンス対談


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「ヒトはなぜ二足歩行をはじめたのか?」
「ヒトはどこで誕生したのか?」


京都大学から始まった〈霊長類学〉は、ヒトと類人猿との違いを見ることでヒトの本質を明かそうとしてきた。

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今西錦司、伊谷純一郎、河合雅雄など、綺羅星のように現れた霊長類研究者たちの軌跡を、霊長類研究者であり、伊谷純一郎の息子である伊谷原一が語る。
話を聞き出していくのは、人間の出産をテーマとしてきた疫学者の三砂ちづる。

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アフリカでのフィールドワークや日本でのチンパンジーの集団飼育……人類学としての霊長類学を大胆に俯瞰するサイエンス読み物。

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【目次】
◆まえがき……三砂ちづる

1.ヒトと類人猿の祖先がきたところ
 ■ヒトと類人猿の共通の祖先が生まれたところ
 ■ヒトと類人猿を分けるもの
 ■食べ物から考える

2.霊長類学から生態人類学へ──動物、その社会学的研究
 ■霊長類学が始まる
 ■ボノボフィールドの発見
 ■社会学としての霊長類学
 ■家族という社会単位の成立
 ■生態人類学への道

3.さまざまな施設をつくる
 ■日本モンキーセンター
 ■熊本サンクチュアリ

4.研究者になるなんて思ってなかった
 ■犬山で生まれる
 ■アフリカに行きたかった少年
 ■はじめてのアフリカ行き
 ■ボノボのフィールドワーク
 ■ワンバに永住?
 ■ボノボの孤児・ジュディ
 ■九〇年代のアフリカ

5.チンパンジーの集団を育てる
 ■女性は一人で子どもを産めるか
 ■林原類人猿研究センター(GARI)はこうして生まれた
 ■野生ではできないことを
 ■博物館は、研究の成果を伝えられる場所
 ■研究所を大きくしていく
 ■「私にはこの人がいる」と思える
 ■ヒトとチンパンジーの関係構築のために

6.霊長類とヒト
 ■GARIだからこそできた観察
 ■チンパンジーには短期記憶がある
 ■生殖行動は見て覚えるもの?
 ■飼育下という特殊な状況
 ■見て学ぶ
 ■授乳と発情の密な関係
 ■大型類人猿の生理サイクル
 ■交尾と生殖と寿命のややこしい関係
 ■チンパンジーの記憶と感情

おわりに
 ■京大霊長類研究所
 ■人類はどこで発祥したのか
 ■家族を基盤とする人間社会

◆あとがき……伊谷原一

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著者紹介

伊谷 原一(いだに・げんいち)
1957年愛知県犬山市生まれ、京都で育つ。霊長類学者、人類学者。京都大学野生動物研究センター センター長・教授 、霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院プログラムコーディネーター 、野生動物研究センター熊本サンクチュアリ所長 、大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)事業代表者などを経て、2023年4月からは京都大学特任教授、日本モンキーセンター所長、京都市動物園学術顧問を務める。ボノボ、チンパンジーなどの社会生態学的研究をはじめ、野生・飼育化双方の野生動物の生態と福祉もあわせて研究している。著書に『伊谷教授の特別講義「コンゴの森とボノボの生態」』のほか、伊谷純一郎『人類発祥の地を求めて』の編者も務める。

三砂 ちづる(みさご・ちづる)
1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。作家、疫学者。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。専門は疫学、母子保健。著書に、『オニババ化する女たち』『月の小屋』 『死にゆく人のかたわらで』『女が女になること』『女に産土はいらない』『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』『セルタンとリトラル』『ケアリング・ストーリー』など多数がある。訳書に『被抑圧者の教育学』など、編著に 『赤ちゃんにおむつはいらない』、共著に『女子学生、 渡辺京二に会いに行く』『女子の遺伝子』(よしもとばなな)など。

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