HOME > 男尊女卑依存症社会

男尊女卑依存症社会

男尊女卑依存症社会
著者 斉藤 章佳
価格 1,760円(税込)
発売日 2023年6月21日
判型 四六判
製本 並製
頁数 200頁
ISBN 978-4-7505-1797-1
Cコード C0030
電子書籍発売中

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

《 小島慶子さん、推薦!》
ついに解明された国民病。男性に重い下駄を履かせて死ぬまで働かせ、女性には報われないケア労働を押し付けてきた日本。
男も女も苦しい社会を変えるために、しんどいあなたが楽になるために、必読の書です。

---------

アルコール、薬物、痴漢、万引き、DV……。
さまざまな依存症に共通する原因は社会構造にあった!


ジェンダー・ギャップ指数を見るまでもなく、日本は男性優位の国である。
夫婦別姓も叶わず、男女の賃金格差も世界ワースト2。
わたしたちは性別役割分業──つまりは「男尊女卑」の考え方にどっぷりと浸かっている。

---------

その社会を勝ち抜こうと男たちはワーカホリックになるまで働いて、ストレスからアルコールや薬物で気分をあげ、満員電車では痴漢や盗撮にはまる。
日本を蝕む依存症の問題は、男尊女卑による社会の歪みを正さなければ解決しない。


---------

〈依存症は男らしさ、女らしさの病〉
アルコール依存症、痴漢、万引き依存症、盗撮、DVなど、多くの依存症を横断的に見てきた著者が、現代日本の病理を斬り、新しい人と社会のあり方について考える。

---------

【目次】
◆まえがき──男尊女卑社会が依存症を生む

1章……日本は男尊女卑依存症社会である
 ■男尊女卑依存社会が依存症を生む
 ■男性優位の社会構造
 ■らしさの価値観をインストールされる
 ■依存症とワーカホリック
 ■ワーカホリックは病気か?
 ■死にいたる働き方
 ■過労死について

2章……男尊女卑社会とワーカホリック
 ■ワーカホリックはさまざまな依存症のトリガーに
 ■仕事と飲酒
 ■依存症と人間関係
 ■条件付けと報酬系の仕組み
 ■人は生き延びるために依存症になる
 ■依存症と自尊感情
 ■ワーカホリックと自尊感情
 ■ワーカホリックと認知の歪み
 ■加害者家族が抱える苦悩から見える世界

3章……ワーカホリックと性別役割分業
 ■男性に履かされた下駄の重さ
 ■いまだに続く男は仕事、女は家庭に
 ■依存症は男らしさ、女らしさの病
 ■らしさへの過剰適応

4章……「男らしさの病」と男尊女卑依存症社会からの脱却
 ■シラフで生きること
 ■感情をみつめる
 ■回復のためのガイドライン

◆あとがき

---------

著者紹介

斉藤 章佳(さいとう・あきよし)
精神保健福祉士・社会福祉士。大船榎本クリニック精神保健福祉部長。1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模と言われる依存症回復施設の榎本クリニックでソーシャルワーカーとして、アルコール依存症をはじめギャンブル・薬物・性犯罪・DV・窃盗症などさまざまな依存症問題に携わる。専門は加害者臨床で、現在までに2500人以上の性犯罪者の治療に関わる。主な著書に『男が痴漢になる理由』『万引き依存症』(ともにイースト・プレス)、『盗撮をやめられない男たち』(扶桑社)、『「小児性愛」という病——それは、愛ではない』(ブックマン社)、『しくじらない飲み方 酒に逃げずに生きるには』(集英社)、『セックス依存症』(幻冬舎新書)、監修に漫画『セックス依存症になりました。』(津島隆太・作、集英社)などがある。

PAGE TOP