HOME > 書籍検索:韓国 > エディ、あるいはアシュリー

〈となりの国のものがたり〉11 エディ、あるいはアシュリー

エディ、あるいはアシュリー
著者 【著】キム・ソンジュン
【訳】古川 綾子
価格 2,200円(税込)
発売日 2023年8月9日
判型 四六判
製本 並製
頁数 256頁
ISBN 978-4-7505-1808-4
Cコード C0097
電子書籍発売中

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

「さて、エディ。こう呼ばれたいなって思う名前はあるの?」
「アシュリー」

本当はそんな名前、考えたこともなかった。〈自分は男じゃないらしい〉という認識は、〈どうも女性のようだ〉とは直結していなかったからだ。それなのに訊かれたら口をついて出た。アシュリーは子どもの頃に可愛がって大切にしていたぬいぐるみだ。
(「エディ、あるいはアシュリー」より)

---------

性の多様性。移民。失われた日々。喪失。再生。暴力……。
どこにでもあるリアルな世界を、時を越え、現実と幻想とを自由に行き来しながら、未来と希望を信じて描いた短編集。

ジェンダー・アイデンティティの不確かさを自らに問いかける表題作「エディ、あるいはアシュリー」、第63回現代文学賞受賞作「相続」など8作品を収録。

---------

避けようのない過酷な現実と、その先にある柔らかな希望……。
韓国ファンタジー界の旗手が織りなす物語のタペストリー8編。


---------

【目次】
■レオニー
■エディ、あるいはアシュリー
■海馬と扁桃体
■正常人
■木の追撃者 ドン・サパテロの冒険
■へその唇、嚙みつく歯
■相続
■メイゼル

■あとがき
■訳者あとがき

---------

著者紹介

キム・ソンジュン
1975年ソウル生まれ。明知大学文芸創作学科卒業。2008年に短編「わたしの椅子を返してください」で中央新人文学賞を受賞し、デビュー。2010年から3年連続で若い作家賞を受賞し、期待の作家として頭角を現す。2018年に「相続」(本書収録)で第63回現代文学賞を受賞。邦訳された作品に「火星の子」(斎藤真理子訳、『ヒョンナムオッパへ』所収、白水社)、「未来は長く続く」(斎藤真理子訳、『覚醒するシスターフッド』所収、河出書房新社)がある。

古川 綾子(ふるかわ・あやこ)
神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。翻訳家。
神田外語大学非常勤講師。訳書にチェ・ウニョン『わたしに無害なひと』『明るい夜』、キム・エラン『外は夏』『ひこうき雲』、キム・へジン『娘について』『君という生活』、ハン・ガン『そっと静かに』、ユン・イヒョン『小さな心の同好会』、イム・ソルア『最善の人生』などがある。

PAGE TOP