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フィールドワークのちから 「いまここ」を抜け出す人類学
著者 | 奥野 克巳 |
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価格 | 1,980円(税込) |
発売日 | 2025年8月22日 |
判型 | 四六判 |
製本 | 並製 |
頁数 | 248頁 |
ISBN | 978-4-7505-1885-5 |
Cコード | C0030 |
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内容紹介
◤推薦◢しんめいPさん(『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』著者)
「迷子になりにいこう。それが自由の入り口だから。」
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ここが世界のすべてじゃない。
人類学は、外の世界の〝入口〟を開いてくれる。
──答えは「わたし」の外側にある。
フィールドでの出会いが、あなたの〝常識〟をゆさぶり、世界の見え方を根本から変えていく。
発想がゆさぶられ、視点がひっくり返り、価値観がほどけていく。
フィールドワークは、あなたの“当たり前”をぶっ飛ばす最強の武器。新しいアイディアや価値観に出会う、人類学入門。
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【目次】
はじめに
第1章 フィールドワーク100年の歴史
1 人類学をつくった男
2 マリノフスキが打ち立てたフィールドワーク
3 人類学の「隠れた前提」への疑い
4 「反省する人類学」の時代
5 暗いフィールドワーク、明るいフィールドワーク
6 フィールドワークの基礎は「仲良くなること」
7 インゴルドの明るいフィールドワーク
第2章 インゴルドの「教育的なフィールドワーク」ってなんだろう?
1 人びと「とともに」するフィールドワーク
2 「質的」と「量的」のちがいとは
3 友情とネタ探しの二枚舌?
4 報告ではなく、生きることを学ぶ
5 フィールドで、他者とともに生きる
第3章 「フィールドワークをつくった男」マリノフスキのリアルな日常と本音
1 マリノフスキの功績
2 衝撃の赤裸々日記
3 フィールドワークの「ざらつき」
4 マリノフスキの女性への欲望
5 テーマは他者との出会いのなかで浮かび上がる
6 「未開人」たちの欲望
7 他者に向き合いながら、自分自身に向き合う
第4章 環境を生きる胃袋、フィールドワークの時間
1 「イバン族の献立表」
2 人類学者の「食べある記」
3 1980年の献立表
4 2003年の献立表
5 食卓の向こう側に見えるもの
6 環境に対する知覚の変化
7 人びと「とともに」変化の正体を探る
第5章 フィールドワークの生〈せい〉の雑味
1 「生の現実」をとらえたフィールド日記
2 実際のフィールド日記より
3 生の雑味について
第6章 「異化」のあと、世界はどう見えるか
1 苦しいフィールドワーク
2 異化するフィールドワーク
3 二つの場所に同時にあるような感覚
4 ちがいを見る視線
第7章 みんなで一緒にフィールドワーク
1 フィールドワークの新しいかたち
2 フィールドワークに、みんなで出かける
3 「あたりまえ」をひっくり返す
4 フィールドワークで揺さぶられる
おわりに
あとがき
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