著者 |
【著】ヘルマン・ヘッセ
【訳】片山 敏彦
【解説】若松 英輔 |
価格 |
2,750円(税込)
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発売日 |
2025年8月8日 |
判型 |
四六判変型 |
製本 |
上製 |
頁数 |
336頁
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ISBN |
978-4-7505-1884-8 |
Cコード |
C0098 |
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内容紹介
君は 二人づれ 三人づれで
馬・船・車で旅ができる。
だが最後の一歩を 君は
君ただ独りで歩かねばならない。 ──「独り」より
◉ノーベル賞詩人による〈魂から魂へのことばの贈り物〉
◉本体表紙は2つの柄があります。どの柄が届くかはお楽しみに。(購入時に柄を指定することはできません)
詩は、彼方の世界とのつながりが生まれたときに生まれる。
さらにいえば、詩はそうした出来事によって「もたらされる」というべきなのかもしれない。
詩は作るものでなく、受け取るものだった。
少なくとも片山が愛したヘッセやリルケにとってはそうだった。
──若松英輔
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著者紹介
ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)
1877年ドイツの南部カルヴに生まれ、スイス・バーゼルの牧師館で育つ。「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と神学校を中退、町工場や書店で働くかたわら、独学で文学の勉強を続ける。1902年、後に『青春詩集』と増補改題された『詩集』を発表。1904年『郷愁』を書きあげ、一躍人気作家となる。同年に結婚、ライン河畔の寒村に移り、長編『車輪の下』(1906)、『春の嵐』(1910)を発表。両大戦に対しては平和主義を表明する。その間、『デミアン』(1919)、『ガラス玉遊戯』(1943)などの小説を書く。1946年、ノーベル文学賞、ゲーテ賞を受賞。1962年、85歳で死去。
片山 敏彦(かたやま・としひこ)
1898年高知県生まれ。1961年東京都で死去。詩人、評論、翻訳など多彩な業績をのこす。著書『片山敏彦著作集』全10巻(みすず書房1971-72)。訳書に『ロマン・ロラン全集』(みすず書房、1947-66、1979-85)所収の『ジャン・クリストフ』『内面の旅路』ほか。ゲーテ『タウリス島のイフィゲーニエ』(岩波書店、1951)、A.モロワ『文学研究』(新湖社、1951)、リルケ『果樹アルナ園』(人文書院、1952)、H.リード『クレエ』(みすず書房、1954)、カロッサ『老手品師』(養徳社、1957)。訳編『世界詩集』(アポロン社、1960)ほか。
若松 英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞。 近著に、『詩集 見えないものを探すためにぼくらは生まれた』(亜紀書房)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)、『光であることば』(小学館)、『藍色の福音』(講談社)、『読み終わらない本』(KADOKAWA)など。