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たまさかの古本屋 シマウマ書房の日々

たまさかの古本屋 シマウマ書房の日々
著者 鈴木 創
価格 2,200円(税込)
発売日 2025年12月9日
判型 四六判
製本 並製
頁数 256頁
ISBN 978-4-7505-1900-5
Cコード C0095

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内容紹介

◤推薦◢ 牟田都子(校正者)
「本が人間よりも長く生きるためには、鈴木さんのような人が必要なのだ。」


良書は巡る、バトンのように
名古屋・今池の古本屋店主が綴る、本と人の20年。


ぶらりと立ち寄るご近所さんから、学生などの若い世代、作家やクリエイター、大学の研究者まで、さまざまな人が訪れる町の古本屋・シマウマ書房。
活字離れといわれる昨今だが、新刊書店や図書館とはまた別の角度から、本と読者をつなぐ役割を担っている。日々の仕事のなかで多くの書物や人と接し、見て、考えてきた店主が、本の豊かな魅力、読書の醍醐味、活字文化のこれからを綴ったエッセイ集。

***

「日常ということでいうならば、町の古本屋としてのシマウマ書房の日常は、とかく地味な仕事の繰り返しである。いつも同じ場所にいて、雨の日も風の日も決まった時間に店を開ける。お客さんが来るとは限らない。それでも、買い取りをした本の埃を払い、値段をつけて棚に並べておく。注文が入れば梱包して発送する。いつもそれだけのこと。でも、それを退屈とは感じていない。むしろこうした毎日の繰り返しにこそ、意味があると思っている。」

***

【目次】

ⅰ 古本屋の日々
 浜辺にて
 古本の買い取り
 小さな循環
 遠方からの注文
 レジのやりとり
 本棚のある生活
 振り子の人
 郵送と注文
 本の手触り
 いつか読もうと思いながら
 ページに挟まれた切符
 列車ニテ読ム
 Aさんの『郷愁』
 星を売る人々
 「万置き」事件
 古本屋の匂い
 AIの時代
 頭のなかの地図
 機が熟す
 夏の終わりに

ⅱ 本をつなぐ
 本屋の曖昧さ
 偶然の読書
 ドイツの二人
 影との対話
 日記のなかの時間
 栞を挟む
 こよりを撚る
 読書の「あるある」ネタ
 言葉は空を舞い、書はとどまる
 ランプと銭湯
 小さな明かり
 揺れる日々
 本棚の向こう側
 くじ
 縞模様
 手のひらほどの庭
 ウミガメのシルエット
 道徳と倫理
 読むことのメカニズム

ⅲ 生活と読書
 家族について
 子供たち
 本を読み始めた頃
 土のなかのスプーン
 長針と短針
 仮設住宅と猫たち
 本の虫養い
 本の本たる所以は
 歴史と日常
 あこがれの詩人
 文字を刻む
 祖母の田舎とリンゴの木
 栗の木とスズメバチ
 思い出の一ページ
 年の瀬に
 思いつくまま

あとがき

***

著者紹介

鈴木 創(すずき・はじめ)
1973年、東京都生まれ。
2006年に名古屋市千種区の本山で古書店「シマウマ書房」を開業。
2019年に店舗を移転、現在は千種区の今池で営業をしている。
2014年より朝日新聞(東海・地域面)にてコラム「本の虫」を連載中。
編著書に『なごや古本屋案内』(風媒社)がある。

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