HOME > 書籍検索:亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ > 戦地からのラブレター

亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅡ-13 戦地からのラブレター 第一次世界大戦従軍兵から、愛するひとへ

戦地からのラブレター
著者 ジャン=ピエール・ゲノ 編著
永田 千奈 訳
価格 2,090円(税込)
発売日 2016年9月27日
判型 四六判
製本 上製
頁数 244頁
ISBN 978-4-7505-1443-7
Cコード C0022

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

愛する者へ、最後のメッセージ

家に残した妻への甘い愛の囁き、敵兵のヘルメットをねだる息子に戦場の花を摘んで贈る父の思い、平和への願い、死の恐怖―。
極限状況下で、大切なひとへ宛てて綴られた兵士たちのことばが100年の時を超え、こだまする。



「ドイツ軍の銃弾も約束するよ。今度、持って帰る。でも、ドイツ軍のヘルメットは無理かもしれない。今、ドイツ兵からヘルメットを取り上げるのは、時期が悪い。とても寒いから風邪を引いてしまうかもしれない。それにね、モーリス、考えてごらん。ドイツ人だって僕たちと同じなんだよ。もし、ドイツの子供がお父さんにお前と同じようなおねだりをして、ドイツ兵がフランス軍のケピ帽を持ち帰ったとするだろう。その帽子が父さんのケピ帽だったら、お前、どう思う?」
(本文より)

【書評・メディア情報】
朝日新聞(12月25日)/2016年の収穫(立野純二氏・朝日新聞論説主幹代理)
2018年
朝日新聞(11月13日)/天声人語



著者紹介

ジャン=ピエール・ゲノ
1955年生まれ。ラジオ・フランス出版局長、作家。編著書に『星の王子さまのメモワール:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの軌跡』(大林薫訳、駿河台出版社)など。本書の続編として、第二次世界大戦、アルジェリア戦争の兵士の書簡集も刊行。

永田千奈
フランス語翻訳者。主な訳書にA.モレリ『戦争プロバンダ 10の法則』(草思社文庫)、D.ボナ『印象派のミューズ』(白水社)など。

PAGE TOP