HOME > 最新刊順書籍一覧 > 蜜のように甘く

蜜のように甘く

蜜のように甘く
著者 イーディス・パールマン 著
古屋 美登里 訳
価格 2,200円(税込)
発売日 2020年5月26日
判型 四六判
製本 並製
頁数 240頁
ISBN 978-4-7505-1645-5
Cコード C0097
電子書籍発売中

オンライン書店で購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内容紹介

 
沈黙を抱える者たちの視線が交差し、気高い光を放つ。
胸に刻まれたその残像が、今も消えない。
——小川洋子さん推薦!


戦争で夫を亡くし、足のケアサロンを営むペイジ。
斜向かいに住む大学教師ボビーの密かな楽しみは、ペイジの生活の一部始終を観察することだった。

ある日ボビーは、意を決し初めて店を訪れる。
足を洗ってもらっているあいだに、ひとり語りを始め、忘れ得ぬ事故のことを打ち明けるボビー。
悲惨な体験を通して、孤独な二人の心は結びつくのだが……(「初心」)。


79歳の作家が贈る、全10篇の濃密な小説世界。


「世界最高の短編作家」(ロンドン・タイムス)
「現存する最高のアメリカ作家による、最高傑作集」(ボストン・グローブ紙)

——なんとまあ大袈裟な、と思う方は、是非とも本書を読んで確認していただきたい(古屋美登里)



【目次】
・初心
・夢の子どもたち
・お城四号
・石
・従妹のジェイミー
・妖精パック
・打算
・帽子の手品
・幸福の子孫
・蜜のように甘く

訳者あとがき

【書評・メディア情報】
エキサイトニュース(6月17日)/紹介(松井ゆかり氏)
■週刊文春(7月2日号)/紹介
■北國新聞(7月11日)/書評(松家仁之氏・作家)
■高知新聞(7月12日)/書評(松家仁之氏・作家)
■大分合同新聞(7月12日)/書評(松家仁之氏・作家)
■信濃毎日新聞(7月12日)/書評(松家仁之氏・作家)
■AERA(7月20日号)/紹介
■東奥日報(7月26日)/書評(松家仁之氏・作家)
■四国新聞(7月26日)/書評(松家仁之氏・作家)
■週刊新潮(8月6日号)/書評(大竹昭子氏・作家)
■婦人公論(8月25日号)/書評(豊﨑由美氏)
朝日新聞デジタル&w(8月31日)/紹介(松本泰尭氏・蔦屋書店 コンシェルジュ)
■PHPスペシャル(9月号)/書評(豊﨑由美氏)
■週刊金曜日(9月18日号)/書評(長瀬海氏・ライター、書評家)
■神戸新聞(11月15日)/書評(松家仁之氏・作家)
2021年
■週刊朝日(8月6日増大号)/「ベスト・レコメンド」(長薗安浩氏)









著者紹介

イーディス・パールマン(Edith Pearlman)
1936年にロードアイランド州プロヴィデンスで生まれた。父親はロシア生まれの医師、母親はポーランド系アメリカ人で読書家だった。
ラドクリフ女子大学では文学を学び、創作クラスを履修したが、1957年に卒業後、IBMのコンピュータ・プログラマーに。1967年に精神科医のチェスター・パールマンと結婚。マサチューセッツ州ブルックライン在住。成人した子どもがふたり、孫息子がひとりいる。
これまでに発表した短篇集はVaquita(1996)、Love Among The Greats(2002)、How To Fall(2005)、Binocular Vision (2011。邦訳『双眼鏡からの眺め』早川書房、2013)、Honeydew (2015)の5作。本書は、Honeydewのうち、10篇を訳出した日本オリジナル版。


古屋美登里 (ふるや・みどり)
翻訳家。神奈川県平塚生まれ。早稲田大学卒。
著書に、『雑な読書』『楽な読書』(シンコーミュージック)。訳書に、イーディス・パールマン『双眼鏡からの眺め』、 M・L・ ステッドマン『海を照らす光』(以上、早川書房)、エドワード・ケアリー『おちび 』、 〈アイアマンガー三部作〉『堆塵館』『穢れ の町』『肺都』(以上、東京創元社)、デイヴィッド・マイケリス『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』、カール・ホフマン『人喰い ロックフェラー失踪事件』、デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』『兵士は戦場で何を見たのか』(以上亜紀書房)、ダニエル・タメット『ぼくには数字が 風景に見える』(講談社文庫)など多数。

PAGE TOP