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逃亡者の社会学 アメリカの都市に生きる黒人たち

逃亡者の社会学
著者 アリス・ゴッフマン 著
二文字屋 脩・岸下 卓史 訳
価格 2,970円(税込)
発売日 2021年3月26日
判型 四六判
製本 並製
頁数 500頁
ISBN 978-4-7505-1638-7
Cコード C0030
電子書籍発売中

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内容紹介

 
刊行以来、賛否両論を巻き起こしたエスノグラフィ、ついに翻訳。

社会学の巨人アーヴィング・ゴッフマンを父にもつ著者・アリスは、フィラデルフィアの黒人居住地区「六番ストリート」に六年間暮らし、さまざまな罪状で追われる若者たちと日々を過ごす。

頻繁に行われる逃走劇や、警察による家宅捜索、刑務所を訪れる恋人や犯罪に加担する家族たち——。
麻薬や殺人とも深く結びついた生々しい営みをつぶさに観察していく中で、アリスは大きな事件に巻き込まれていく。


犯罪が日常化した暮らし、巨大な影響を及ぼす司法システム、それに対する人々の一筋縄ではない関わり……。「これが、アメリカで生きる黒人たちのリアル」



【目次】
■ プロローグ
■ まえがき
序章
第一章 六番ストリートの少年たちと彼ら彼らの法律上の問題
第二章 逃走術
第三章 警察がドアをガンガン叩くとき
第四章 法律上の問題を個人的に使える手立てに変える
第五章 犯罪者となった若者たちの社会生活
第六章 保護と特典の市場
第七章 クリーンな人々
結論 逃亡者のコミュニティ
■ エピローグ——六番ストリートを離れる
■ 謝辞
■ 付録——方法論ノート
■ 原注
■ 訳者解説


【書評・メディア情報】
■朝日新聞(5月15日)/書評(生井英考氏・立教大学アメリカ研究所所員)
■サンデー毎日(5月30日号)/紹介(岡崎武志氏・ライター)
レイバーネット(7月8日)/書評(根岸恵子氏) 
■図書新聞(7月24日号)/「2021年上半期読書アンケート」(川村邦光氏・民俗学者)
2022年
文藝春秋digital(4月2日)/紹介(「橘玲さんが今月買った10冊の本」)
■日本経済新聞(10月8日)/「半歩遅れの読書術」(小熊英二氏・歴史社会学者)

著者紹介

アリス・ゴッフマン(Alice Goffman)
1982年生まれのアメリカの社会学者。2004年にペンシルベニア大学を卒業した後、2010年にプリンストン大学で博士号を取得。本書の元となった博士論文は、2011年にアメリカ社会学会の最優秀博士論文賞に選ばれた。ウィスコンシン大学社会学部やポモナ大学社会学部などで研究に従事。

二文字屋 脩(にもんじや・しゅう)
愛知淑徳大学交流文化学部准教授。早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター講師を経て、2021年より現職。首都大学東京(現・旧:東京都立大学)大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会人類学)。
著作に『人類学者たちのフィールド教育——自己変容に向けた学びのデザイン』(共編著、2021年、ナカニシヤ出版)など。共訳書にエドゥアルド・コーン著『森は考える——人間的なるものを超えた人類学』(2016年、亜紀書房)。

岸下 卓史(きしした・たかし)
筑波大学ほか非常勤講師。立教大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。主な論文に「ミルパルテンセ概念の多様性に関する実証的研究——先住民世をめぐる葛藤についての一試論」(2010年、『イベロアメリカ研究』)、「『先住民性』の多分脈化をめぐるミルパアルタ村落の民俗誌——『伝統』と社会的帰属のローカリズム」(2015年、博士学位論文)がある。

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