はかない火

2022.1.31

詩を書くのなら
自分でも
思ってもみなかったと
感じるような言葉を

読む人が
そう
感じていたのかと何かを
発見したように思うものを

一本のマッチのように
はかなく消えるとしても
受け取る人の心に
わずかな 熱が感じられるものを

アンデルセンの物語のように
愛する人の姿が
ふと
思い浮かぶものを