あげものブルース 本秀康

2019.1.25

04続とんかつ

一冊の本に導かれ、お城マニアとなった浜田青年。
仕事がどんなにつらくても、ベットで『日本の城』を読む就寝前のひとときだけは至福の時間でした。そんなある日……
男たちの人生にはいつもあげものがあった……本秀康がお届けする、じわっと油のしみた連作マンガ集。

 

 

 

・作者より・
 今回発表した「続とんかつ」についてご説明します。読んでいただいた通り前回の「とんかつ」から30年後のお話で、2編を繋げると「とんかつ」の章の主人公、浜田くんの人生を描いた大河ストーリーとなります。最後のページが「続からあげ」の扉になっているのが気になった方もいると思いますが、実は単行本『あげものブルース』はからあげ、てんぷら、とんかつ……と、「あげものメドレー」になっているからなんですね。ポールマッカートニー&ウィングスのシングル「あの娘におせっかい」の最後に「トリート・ハー・ジェントリー」のイントロが少し聴こえるのと同じ状況と言えばわかりやす……くないですね。。。失礼しました!
 そしてご報告です。つい先ほど、単行本の原稿にペンがすべて入りました! あとはこまごま修正をしてトーンを貼るのみ。出版社さんの都合で当初の予定より少し遅れて4月の発売になりそうですが、もう確実に出ます。
 ……なのですが、単行本の中核となるお話、インドで考えてきた「かりんとう」(これもあげもの)の章が100ページに迫る予想外の大作になってしまいまして、これは紙の本でじっくり読んで欲しい物語かもしれないねと、僕と担当編集者の意見が一致しました。ですので「あき地」での公開は今回の「続とんかつ」で一旦おしまいとさせていただき、来月から単行本の発売まではちょっと趣向を変えて、別の企画で楽しんでもらえるように連載を続けていきたいと考えています。

 次回はマンガ好きの某ミュージシャンのあの人との対談記事を予定しています。お楽しみに!

 

 

この連載は月1更新でお届けします。
*次回:2019年2月28日(木)掲載