上九一色村は、戦後に入植した開拓団の尽力によって今日の姿となった。しかし、開拓がはじまって6年が経った昭和28(1953)年、米軍がこの地を接収してあらたな基地をつくるという話が持ち上がった。現在の富士ヶ嶺一帯を演習場として利用したい、ついては全住民立ち退いてくれないかと、米軍側から申し入れがあったのだ――。
消えた上九一色村
1995年、オウム真理教の地下鉄サリン事件で全国に知れ渡った山梨・上九一色村。しかし、この村はもう日本地図に存在しない――。中世より棲む者も稀な富士山麓の荒野に戦後流れ着いたのは、満州移民たちだった。シベリア抑留、引揚、国道開拓、米軍基地、そして麻原彰晃……。21世紀に人知れず消えた上九一色村の数奇な運命、そこに流れ着いた漂泊者たちの過去を辿る。
2025.12.16
文字にお熱
百人いれば百通り存在する文字のクセ――それらをデフォルメし、引き算すれば「自分だけの書体をつくることができる」のだとしたら……。美文字の呪縛から遠く離れて、ひたすらに文字を愛で、「上手・下手」に囚われず字を書く純粋なよろこびを綴った、気鋭タイポグラフィアーティストの文字偏愛手帖。
2025.12.5
ニューヨークで考え中
一年だけのつもりが、気がつけばニューヨークに住み始めて早16年。まばゆい摩天楼都市の片隅で拾い集めた日々のあれこれを、見開き2ページ、一話完結のスタイルで描く、等身大のつれづれNYコミックエッセイ!
2025.12.4
サボる偉人
働きたくない。だけど、結果は残したい。そんな都合のいいノウハウを求めて、書評家・ライターで元経済記者の著者が、偉人たちの人生をひもとき、サボりながら成功する極意を探る歴史ビジネスエッセイ。
2025.11.30
真夜中に母語を煮る
日常にはちょっと違和感のあることばがたくさん潜んでいる。ユニークな着眼点と表現で、見慣れたものに新鮮な魅力を見出す人気エッセイストが、ふだん通り過ぎている変な日本語、気になる日本語を取り上げては、夜な夜な考えながら書きつづる! 外国語のように母語を見つめて、浮かび上がることばのふしぎを辿る連載エッセイ。
2025.11.30
文字にお熱
百人いれば百通り存在する文字のクセ――それらをデフォルメし、引き算すれば「自分だけの書体をつくることができる」のだとしたら……。美文字の呪縛から遠く離れて、ひたすらに文字を愛で、「上手・下手」に囚われず字を書く純粋なよろこびを綴った、気鋭タイポグラフィアーティストの文字偏愛手帖。
2025.11.21


